1990年生まれ。神奈川県出身。日本大学芸術学部で映画を専攻する。新卒で編集スタジオに入社し、テレビ番組のテロップ制作を担当。約2年後、長年の夢だった映画の仕事をするため、予告篇制作会社に転職。映画予告や海外ドラマのCM制作を行う。映像業界の働き方に限界を感じて一度は離れたものの、もう一度映像制作に携わりたい想いが芽生え、UZUZに入社。現在はUZUZのYoutubeチャンネルに公開している動画の制作を担当している。
小さい頃から、とにかく映画が大好きで。将来は映画に関わる仕事に就きたいと思っていました。
最初に影響を受けたのは、小学6年生の頃に観た“木更津キャッツアイ”です。エンディングで流れる“出演者たちのオフショット”がとっても楽しそうで、「撮影の現場に携わる人になりたい!」と思ったんです。ぶっちゃけ「芸能人に会いたい」というミーハーな気持ちもありました(笑)。
たくさんの映画作品に触れる中、“もっと映画について勉強したい”と思った私は、日本大学芸術学部の映画学科に進学。年に1本は映画を作る大学生活を経て、いよいよ就職活動の時期に突入しました。
就職活動では、マスコミ業界1本に絞って挑戦。テレビ局・広告・映画・番組制作会社などを片っ端から受けていったのですが、全く手応えがなく……。リーマン・ショックの直後でかなりの就職難だった影響もあり、100社以上からお見送りされてしまいました。
ようやく内定を獲得できたのが、テレビ番組にテロップや装飾などを付ける、いわゆる“番組の仕上げ”を行う編集会社でした。正直就活にも疲れていましたし、「もうやむを得ない」と思い、その会社に入社することを決意。まずは編集スキルを身につけて、それから転職しようと考えたんです。
働きはじめて2年4ヶ月が経ったある日、映画の予告篇を制作する企業が求人を出していることを発見。せっかくだから……と応募してみたら内定をいただけて! ようやく憧れの「映画業界の仕事」に就くことができました。
仕事はめちゃくちゃ面白かったです! 映画本編の制作にも興味はありましたが、その映画の内容を集約させて作る予告篇も奥が深い。念願だった“映画に関わる仕事”ができて満足していたんですが……。とにかくハードな仕事環境で(笑)。
そもそも映画業界は、基本的に“超体育会系”なんです……。新入社員はアシスタント業務からスタートするんですが、ディレクターのサポート以外にも、自分が担当する制作案件がいくつかあります。忙しすぎて、終電近くまで働く日々が続きました。
当時は“働き方改革”もなかった頃ですから、無駄な時間や作業も多かったように思います。裁量労働制で残業代の支給がなかったこともあり、社員の労働費=0円のような感覚があったのかな……と。とはいえ、今はだいぶましになったようですが(笑)。
正直しんどかったんですが、やりたくて入社した手前すぐ辞めたら「逃げ」になると思っていました。まだ結果も残していませんでしたし……。環境はハードだったものの、仕事は楽しくやりがいがあったんです。
「とにかく今は修行期間。なんとか耐えてディレクターに昇進しよう!」そう割り切って仕事に没頭する毎日。目の前の業務をこなすことで精一杯でした。
そんな中、お付き合いしていた方(元・旦那)と同棲をスタートさせることになりました。
当時の旦那は17時退社のホワイト企業勤務。それに比べて私は、朝旦那よりも早く家を出て終電で帰宅する日々。そんな二人のギャップも相まって、家では仕事の愚痴ばかり言っていました(笑)。
するとある時旦那から「憧れていた仕事だからって、自分の生活を犠牲にして愚痴を言いながら働くことが正解なの? それが本当に目指している姿なの?」と指摘されて。その言葉がきっかけで、自分のキャリアについてちゃんと考えるようになったんです。
「今のまま仕事を続けて、果たして幸せになれるのか?」って。
「ディレクターになれば生活が変わる」と思いがむしゃらに頑張ってきたけれど、目指した先に“理想の生活”が待ち受けているとは思えませんでした。“やりたい仕事”と“自分の理想とする生活”は違う、そのことにようやく気づくことができたんです。「平穏な暮らしを手に入れるなら、予告篇制作の仕事をやり続けるのは無理だ」と思い、最終的に退職に至りました。
その後、一度全く違う業界・職種の仕事に転職。医療機関のホームページを制作する仕事だったんですが、どうしても好きになれなくって。1年続けた後「やっぱり映像に関わる仕事がしたい」と考え、転職活動をスタートさせました。
そこで出会ったのが、UZUZです。なんども会社に足を運び一緒に働く社員やモコと会い、会社の雰囲気の良さに惹かれ、晴れてUZUZに入社することとなりました。
「UZUZチャンネル」と「ヒロさんチャンネル」の2つのYoutubeチャンネルを運用しており、私はその運用全般と動画編集を担当しています。
このYoutube運用は、良くも悪くもわかりやすく結果が出るので、今までしてきた映像のお仕事とはまた違った“楽しさ”を感じています。また、動画でしか聞けないようなお話を聞けるのは、役得ですね!
私ひとりでは編集が追いつかないので、外部の方へも依頼をしています。自分でも編集をしつつ、他の方のディレクションもする……。「大変そう」とよく言われるんですが、私は「ひとりだから大変」とはそこまで感じたことがないんです。きっとそれは、動画に出演してくれる岡本や川畑がいるからだと思います。
あえて大変な部分をあげるとしたら、すべて自分で進めなくはいけない部分です。もちろん誰にも左右されずに仕事ができるのは良いポイントでもあるんですが、逆に自分がやらないと何も進まないので。
そんな動画編集で決めていることは、「あえて型を作らない」というもの。“どんな動画が視聴者に刺さるのか”は、やはり何度も試行錯誤していく必要があります。まあ、私が飽き性ということもあるんですが(笑)。
一時期、人気Youtuber風の動画に寄せていったこともあります。確かに少し視聴数は伸びたんですが、私自身の編集が全然楽しくなくって、最終的に編集方法を戻しました(笑)。
Youtubeチャンネルを運用している私が心地よいと感じる編集をしていくこと、それが一番UZUZらしさを表現できると思うんです。
Youtubeでの動画再生数が爆発的の伸びたことがあったんです!
伸びたのは、他Youtuberとのコラボ動画。コラボ相手の動画再生数がぐいぐい伸びていき、そのことをきっかけに一気にUZUZチャンネルが認知されるようになりました。
元々はコラボ相手のYoutuberから専務の川畑宛にいただいたお話で、当初は川畑が動画に出演する予定だったんですが……。お相手のYoutubeチャンネルを分析し、視聴者層にマッチした女性キャリアカウンセラーが出演する企画をこちらから提案しました。
結果は大成功! ターゲティングがハマったのは、やはり嬉しかったですね!
Youtubeは動画を作成したからといって、必ずしも見られるわけではありません。日々たくさんの動画がアップされ続けるYoutubeですし、伸びない動画は本当に伸びないんですよね……。正直、工数の割に合わない結果になることもあります(笑)。
だからこそ、コラボ企画がぴったりハマった時は嬉しかったですね。やはり動画再生数が伸びると、私自身のやる気にも繋がります!
新卒で働き始めた頃はとにかく多忙で……。でもその忙しかった5年間のおかげで様々な映像分野の制作に携わり、一通りの編集ノウハウを身につけることができました。
それから数年を経て結婚した今。私が思い描いていた「好きなことを仕事にしながら“人間らしく”生きる」という「理想の働き方」が、UZUZでは実現できています。
だから正直、不満は一切ありません。とはいえストレスがない状態だと成長が止まってしまう気がしているので、今の恵まれた状況に甘えすぎるのもよくないな、と。
やっぱり私は、根本的に仕事が好きなんだと思います(笑)。
だからこそ今は、Youtube事業をひたすら伸ばしていきたい。もちろんUZUZの一員として伸ばしたいという気持ちもありますが、結果を残していくことが“自分の市場価値”をあげることに繋がるから、という部分も大きいです。
Youtube事業を成長させていくことが、UZUZにとっても自分にとっても「最適」な行動です。自分の理想を叶え続けるためにも、これからも仕事と向き合っていきたいと思っています。